(関連企画)「無国籍者として生きてきて」

イルムからの主催ではありませんが、当裁判の支援者でもある丁 章(チョン ヂャン)さんが報告をされる集まりがありますので、お知らせします。
関心のある方はぜひご参加下さい。
以下、主催者よりいただいたお知らせです。

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■コリアン・マイノリティ研究会第92回月例研究会

報 告:「無国籍者として生きてきて」

     丁 章(チョンヂャン)さん(詩人・無国籍ネットワーク)

1968年、京都市にて出生。大阪外国語大学2部中国語学科卒業。現在、大阪府東大阪市在住。エッセイ集に『サラムの在りか』 (2009)、詩集に『闊歩する在日―丁章詩集』(2004)・『マウムソリ―心の声』(2001)・『詩集 民族と人間とサラム』(1998)がある(いずれも新幹社刊)。

日 時:6月22日(水)19:00〜21:00(日時にご注意!)★ご予約ください。

会 場:「・オリーブガーデン・」(阪急京都線淡路駅」東出口下車、東へ徒歩5分)

   06-6328-5969 大阪市東淀川区菅原5-3-10(カエルの看板が目印)

  (地図検索http://www.mapion.co.jp/m/34.73629721_135.52297499_10/

資料代:500円 / 高校生以下無料(どなたでもご参加いただけます)

概 要:私は「朝鮮籍」の在日サラムである。その立場を生きてきた経験をもとに、無国籍を生きるということについて語る。

 日本の外国人登録における「朝鮮籍」が、じつは「無国籍」であるということを知る人は決して多いとはいえない。「朝鮮籍」という無国籍状態が発生した歴史的過程は、朝鮮半島が日本帝国の植民地であった時代に朝鮮民族が持たされた日本国籍を、日本の敗戦後、在日朝鮮人が失ったことから始まる。本来無国籍であるはずの「朝鮮籍」は、その後の朝鮮半島の南北分断によって、「北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)籍」と誤解されることが多くなった。今なお、誤解の多い「朝鮮籍」について、その認識を確認したい。

 また、「朝鮮籍」の在日サラムは、この日本列島の地において無国籍状態にありながら、日本の住民としての権利を獲得してきた。そして現在は「特別永住」という在留資格を持つに至った。日本国という国民国家の統治下にあるこの列島の地を生きるうえで、国籍の有無よりも、在留資格の有無が、より重要であるということを、無国籍ネットワークでの活動を通して知ることができた。そのことの意味について考えたい。

 私が無国籍者を生きつづけるのは、二つの想いからである。一つは祖国統一への想いであり、もう一つは近代国家国民としてではない新たな人の生き方の可能性への想いである。

国家や国籍が存在する限り、無国籍者も必ず存在しつづける。国家や有国籍の視座から無国籍を観るだけではなく、無国籍の視座から国家や国籍を観ることの大切さについて考えたい。(丁 章)

 (★終了後、屋外で懇親会。雨天の場合は屋内で)⇒参加希望者はご連絡ください。

主 催:コリアン・マイノリティ研究会 http://white.ap.teacup.com/korminor/

大阪市東淀川区菅原5ー3ー4 陰陽連絡線セッパラム文庫内 090-9882-1663 

masipon@nifty.com 

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(以上)