韓国でのテレビ報道

韓国のニュース放送局YTNで、先日の地裁判決などを取材した映像が放送されました。(放送日:2月10日)
インターネットでも視聴できますので、ぜひご覧ください。
"내 이름을 돌려주세요!"...김임만 씨의 투쟁
「私の名前を返してください」在日同胞の闘い 2013-02-10 00:17
http://www.ytn.co.kr/global_korean/global_view.php?s_mcd=0930&&key=201302071643140180

(ニュース映像の日本語訳)

[アンカーコメント]
工事現場で日雇い労働者として仕事をしてきた在日同胞が日本政府と建設会社を相手に訴訟を起しました。
行政の便宜のために日本式名前(訳注:通名)を使うことを強要されたという理由ですが。
現代版「創氏改名」とかわらないとし、自分の名前を探すために闘う同胞の金稔万(キムイムマン)さんの話を朴思柔(パクサユ)リポーターが伝えます。

[リポート]
在日同胞の金稔万さんが大阪地方裁判所に入ります。
2年以上にわたって進行した「名前探し」裁判の初めての判決が下される日。勝訴を期待しましたが、結果は棄却でした。

[インタビュー:金稔万、在日同胞]
「生涯日本式名前を使ってきた父も墓碑だけは本名で刻みました。韓国人は日本社会で死なないと本名を使えないのでしょうか?」
金稔万さんは日雇い労働者として仕事をするために去る2009年9月、ある大型建設会社の下請け業者の門を叩きました。
建設会社側は金さんの名前を見て、外国人が日本で仕事をするために必要な就業証明書(訳注:外国人雇用状況の届け出)を出せと下請け業者に要求します。
永住権者(訳注:特別永住者)である金さんは出す必要がない書類でした。
しかし、下請け業者はこの事実を建設会社に説明する代わりに、自分たちに楽な道を選択します。
金さんに日本式名前を使うことを強要したのです。

[インタビュー:空野佳弘、金稔万さん弁護士]
「日本式名前を使えば外国人就業証明が必要ないから、元請け業者の話を逆らわないで解決されるようにしたと、そういうことです。まったく間違ったことでしょう。 このために日本式名前を利用したということも間違いでしょ。」
裁判所は金さんがはやく仕事をしたいとし日本式名前の使用を了解したという建設会社側主張をそのまま受け入れました。
また、日帝強制占領期間「創氏改名」の弊害を正すための努力を日本政府が怠ったという金さんの主張は理由がないと結論付けました。

[インタビュー:中村一成、ジャーナリスト]
在日韓国人朝鮮人に対する人権問題が過去の問題のようになっているが、そんな中でもこんなことが当然のようにおこっているということです」

不当な判決を正すために控訴を準備している金さんを自発的に集まった後援者が助けています。
韓服を着たオモニに道で会えば知らないふりをしたほど、韓国人という事実を隠したかった若い時期。
年齢50を越えた今、金さんが行っている闘いは韓国人として真の自身を探すための過程でしょう。
日本・大阪からYTNワールド朴思柔(パクサユ)です。